当サイトの記事は、国税庁・文化庁・造幣局など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店や発売元の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
親が百貨店で買った純金のおりん。「あの時いくらだったんだろう」「今売ったらいくらになるんだろう」と気になっている方もいるはずです。
結論から言うと、純金のおりんの価格は、買う時と売る時で中身が違います。買う時は金の値段に作る手間などが加わり、売る時は金の量が土台になるんです。
この記事を読めば、その差がどこから生まれるのかと、売る時の価格の確かめ方が分かります。
父が昔買った純金のおりん、かなり高かったと聞いています。売ったら、同じくらいの金額になりますか?
同じ金額にはならないことが多いです。買った時の値段には作る手間なども入っていて、売る時は金の重さが中心になるからです。
純金のおりんの価格は「金の値段」と「作る手間」でできています
純金のおりんは、金のかたまりを職人が打ち出して形にした仏具です。だから価格には、金そのものの値段と、形にするための手間の両方が入っています。
- 買う時の価格は、金の値段に作る手間や販売の費用が加わったものです
- 金の値段は毎日変わるので、おりんの価格も時期で変わります
- 売る時は、金の部分の重さとその日の単価が土台になります
田中貴金属の純金の工芸品は「販売レート商品」とされ、「ご購入当日の金・プラチナ店頭小売価格(税込)により価格が毎日変動します」と案内されています。つまり同じ品でも、買った日によって価格が違うんです。
おりんの販売価格そのものは、発売元の公式サイトで数字を確かめられませんでした。そこでこの記事では、金の量だけで見た価格の目安を出してみます。
金の量だけで見ると、いくらになる?
徳力本店は、純金製のおりんを2.5寸300g、3寸550g、3.5寸650gと公式の資料で案内しています。この重さに、田中貴金属が2026年10月20日17時に公表した価格を当てはめると、こうなります。
| 金の部分の重さ | 店頭小売価格 23,322円/g で計算 | 店頭買取価格 22,773円/g で計算 |
|---|---|---|
| 例えば300gなら | 6,996,600円 | 6,831,900円 |
| 例えば550gなら | 12,827,100円 | 12,525,150円 |
| 例えば650gなら | 15,159,300円 | 14,802,450円 |
これは地金(インゴット)の価格で計算した、記事執筆日時点の参考値です。おりんの販売価格や買取価格そのものではありません。
『買う時は左の列、売る時は右の列なのね』と思うかもしれません。実はそれも少し違っていて、買う時はここに作る手間などが加わり、売る時は製品としての基準で査定されることが多いんです。

買う時と売る時で価格が違うのはなぜ?
純金のおりんを売る時の価格は、買った時の価格より安くなるのが普通です。理由は大きく2つあります。
- 地金でも、買う価格と売る価格には差があります
- 作る手間や販売の費用は、売る時の計算に入りにくいです
- 作家物などは、美術品として上乗せされることもあります
1つ目は、金そのものの価格差です。田中貴金属の2026年10月20日の公表価格では、小売価格23,322円と買取価格22,773円の間に、1gあたり549円の差がありました。
2つ目は、作る手間の分です。おりんの形にするための職人の技術や、販売にかかる費用は、売る時の金の計算には入りにくいんです。
| 価格に入っているもの | 買う時 | 売る時 |
|---|---|---|
| 金そのものの値段 | 入る(小売価格が基準) | 入る(製品の買取単価が基準) |
| 作る手間・仕上げ | 入る | 入りにくい |
| 販売にかかる費用 | 入る | 入らない |
| 作家・共箱などの価値 | 入る | 店によっては評価される |
美術品として見てもらえるかは、店で違います
作家物や由緒のあるおりんなら、金の量にプラスして評価されることもあります。ただ、その考え方は店ごとに違います。
おたからやは「金として溶解するより作品価値が高い場合は、美術工芸品としての価格を優先してご提示します」と案内しています。一方、RE:TANAKAは「貴金属以外の価値は評価いたしません」としています。
どちらが良い悪いではなく、物差しが違うということです。共箱や作家の名前が入った箱があるなら、美術品としても見てもらえる店に相談してみてください。
買った値段と売る時の値段の差は、置物全般でも同じ考え方です。詳しくは純金の置物は買った値段より安い?で紹介しています。
純金のおりんの価格についてのよくある相談
純金のおりんの価格については、ネットの相談サイトにもこんな悩みが寄せられています。3つ取り上げてみます。
父が百貨店の外商で純金のおりんを買った。売る時の税金は?
百貨店の外商に勧められて、父が純金製のおりんを買った。売ったら税金はどうなるのか、という相談です。
国税庁のNo.3105では、貴金属などで「1個または1組の価額が30万円を超えるもの」は、生活用動産の非課税の扱いから除かれています。譲渡所得は、売った金額から取得費などを引き、特別控除50万円を差し引いて計算します。
ここで大事なのが、買った時の領収書や納品書です。国税庁のNo.3152では、取得費は「一般に購入代金のこと」とされています。買った時の書類は捨てずに取っておきましょう。
5年を超えて持っていた物は、計算した金額の2分の1が課税の対象になります。具体的な金額は、税務署や税理士に確かめてみてください。
金の製品は、なぜ相場より高い値段で売られているの?
金のおりんや彫刻など、インゴット以外の金の製品は、金の相場よりかなり高い値段で売られているのはなぜか、という疑問です。
これは、さきほどの「作る手間」と「販売の費用」が入っているからです。職人が時間をかけて形にした物なので、金の値段だけでは決まらないんですね。
逆に売る時は、その分が戻りにくくなります。買う時の価格を基準に「損をした」と感じる方もいますが、仕組みとしては自然なことなんです。
15年前にもらった金のおりん。証明もレシートもない
祖父から15年前に金のおりんをもらったけれど、買った時の証明もレシートも無い、という相談です。
証明書が無くても、売ること自体はできます。おたからやは「刻印や銘がなくても買取対象」と案内し、X線分析装置で純度を測るとしています。
一方で、もらった品の取得費をどう考えるかは、この記事では確かめられていません。売った金額が大きくなりそうな時は、税務署や税理士に相談しておくと安心です。
純金かどうかも、はっきり分からないんです。それでも見てもらえますか?
はい、店の分析で純度を確かめてもらえます。家でできる確かめ方は、別の記事でまとめていますよ。
家でできる見分け方はおりんが純金か見分けるには?をどうぞ。
売る時の価格を確かめる手順
『結局、うちのおりんはいくらなの?』と思った時は、次の順番で確かめてみてください。
- 底の刻印を見て、純金かK18かを確かめる
- りん台や座布団を外し、本体だけの重さを量る
- 店の公式サイトで、その日の単価を見る
- 重さ×単価で、金の量だけの目安を出しておく
- 店で査定してもらい、金額の内訳を聞く

単価は店や品物の種類で違います。例えば2026年10月20日の時点で、RE:TANAKAのK24のリサイクル価格は20,850円、おたからやの24金の参考買取相場は22,938円でした。
ただし、おたからやの価格は「ホールマーク付きのメダルや小判など特定の製品を基準」とした参考価格で、金工芸品は「査定額が異なる場合」があると注記されています。数字だけで店を決めず、実物を見てもらうのが確実です。
実際の価格を知りたいなら、査定料のかからない店で一度見てもらうのが早いです。
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純金の置物・仏具の査定額を確かめる
純金の置物や仏像、おりんなどの仏具は、金の重さと純度をもとに査定を受けられます。刻印が見当たらない品や、台座・木箱つきの品も相談できます。重くて運べない品は出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
査定の時は「金の部分は何グラムで、1gいくらですか?」と聞いてみてください。金の量の分と、美術品としての分が分かれていると、ほかの店とも比べやすくなります。
重さ別の金額の目安は、純金のおりんは買取でいくら?でも詳しく計算しています。純金の置物や仏具の売り方全体は純金の置物買取ガイドにまとめました。
よくある質問
純金のおりんの販売価格は公式サイトに載っていますか?
発売元の公式サイトで、おりんの販売価格の数字は確かめられませんでした。田中貴金属の純金工芸品は、金の小売価格によって価格が毎日変わる「販売レート商品」とされています。
買った時の値段で売ることはできますか?
多くの場合、買った時より安くなります。売る時は金の量が土台になり、作る手間や販売の費用は計算に入りにくいからです。
価格が高い日を待って売ったほうがいいですか?
金の価格がこの先どう動くかは誰にも分かりません。売る時期は、家族の事情や気持ちが整ったタイミングで決めて大丈夫です。
まとめ
- 純金のおりんの価格は、金の値段に作る手間や販売の費用が加わったものです
- 売る時は、金の部分の重さとその日の単価が土台になります
- 2026年10月20日の田中貴金属の価格で、550gなら小売価格で12,827,100円、買取価格で12,525,150円が金の量だけの目安です
- 作家物などは、店によって美術品として評価されることがあります
- 売る時の税金は、買った時の書類をそろえて税務署や税理士に確認を







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