当サイトの記事は、国税庁・文化庁・造幣局など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店や発売元の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
実家の仏間や床の間から、金色に光る置物や仏像が出てきた。箱には「純金」と書いてあるけれど、本当に売れるのか、いくらになるのか見当もつかない。そんな方は多いはずです。
結論から言うと、純金の置物買取の値段は金の部分の重さ×その日の金の単価が土台です。形が干支でも仏像でも、まずは金がどれだけ使われているかで決まります。
この記事を読めば、手元の品の値段の目安を自分で計算し、落ち着いて売り先を選べるようになりますよ。
実家から純金と書かれた置物が出てきました。これって本当に売れるものなんですか?
はい、本物の純金なら金の重さが値段の土台になります。まずは底や箱の刻印と、台座を除いた重さを見てみましょう。
純金の置物は売れる?まず値段の決まり方を知っておきましょう
純金の置物・仏像・仏具は、形を問わず「金の重さ×その日の単価」が値段のベースです。作家の名前や共箱があると上乗せされることもありますが、まずは金の量で考えるのが基本です。
『置物なんて、飾り物だから大した値段にならないのでは』と思う方もいますよね。
実は逆なんです。純金の置物は数gの小さな物から数百g、ときには1,000gを超える物まであり、金の量によっては数百万円単位になります。
家から出てきやすい純金の品
純金の品といっても、形はさまざまです。発売元の公式の商品一覧や作品集を見ると、次のような品が並んでいます。
- 干支・ふくろう・かえる・龍・鳳凰などの縁起物の置物
- 七福神・招き猫・鯛・兜などのお祝いの置物
- 釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来などの仏像
- おりん・りん棒・仏飯器・香炉・線香立てなどの仏具
- 茶釜・棗・茶杓・茶碗などの茶道具
どれも純金なら、金の重さが値段のベースになる点は同じです。
物差しになるのは田中貴金属の公表価格です
金の値段の目安には、田中貴金属工業が毎営業日に公表している価格がよく使われます。記事執筆日時点の参考値は次のとおりです。
| 項目(1gあたり・税込) | 2026年10月20日17時 田中貴金属公表 |
|---|---|
| 金 店頭買取価格 | 22,773円 |
| 金 店頭小売価格 | 23,322円 |
| 買取と小売の差 | 549円 |
これは地金(インゴット)の価格で、置物の買取価格そのものではありません。田中貴金属も「売買別途手数料およびその他手数料は含まれていません」と注記しています。
最新の価格は田中貴金属の貴金属価格情報で確認できます。公表は営業日の9時30分と14時で、同じ日の中でも変わることがあります。
置物の単価は地金より低めになるのが普通です
ここが大事なところです。置物や仏具のような「製品」は、溶かして精錬する手間がかかるため、店の1gあたりの単価は地金より低めになることがあります。
例えば、おたからやの価格表には「24金の掲載価格は、ホールマーク付きのメダルや小判など特定の製品を基準」「金工芸品など、その他の24金製品(スクラップ品)は査定額が異なる場合」という注記があります。
田中貴金属の買取窓口RE:TANAKAでも、2026年10月20日17時発表のリサイクル価格は、K24が20,850円、K24特定品が21,306円と分かれていました(鑑定料・手数料込み)。
『地金の価格より安いなんて、損をしているのでは』と感じるかもしれません。ただ、これは製品を買い取る時の仕組みで、異常なことではないんです。
重さから買取額の目安を計算してみましょう
重さが分かれば、自分でも値段の見当がつくんですか?
はい、掛け算一つで目安が出せます。ただし「金の部分の重さ」で計算するのがポイントです。
計算の式はシンプルです。
金の部分の重さ(g)×その日の1gあたりの単価=金の量だけで見た目安

重さ別の早見表
田中貴金属が2026年10月20日17時に公表した価格で計算すると、次のようになります。重さはあくまで「例えば」の前提です。
| 金の部分の重さ | 田中・店頭買取 22,773円/g | RE:TANAKA K24 20,850円/g |
|---|---|---|
| 5g | 113,865円 | 104,250円 |
| 10g | 227,730円 | 208,500円 |
| 30g | 683,190円 | 625,500円 |
| 50g | 1,138,650円 | 1,042,500円 |
| 100g | 2,277,300円 | 2,085,000円 |
| 150g | 3,415,950円 | 3,127,500円 |
| 200g | 4,554,600円 | 4,170,000円 |
| 300g | 6,831,900円 | 6,255,000円 |
| 450g | 10,247,850円 | 9,382,500円 |
| 1000g | 22,773,000円 | 20,850,000円 |
例えば金の部分が100gなら、地金の買取価格で見て約228万円です。これは記事執筆日時点の参考値で、この金額で売れると約束する数字ではありません。
K18(18金)の場合は単価が下がります
おりんや仏具には、純金ではなくK18(金75%)で作られた物も多くあります。K18の目安は、22,773円×0.75で1gあたり約17,080円です。
| 金の部分の重さ | K24(純金)で計算 | K18で計算 |
|---|---|---|
| 100g | 2,277,300円 | 1,707,975円 |
| 300g | 6,831,900円 | 5,123,925円 |
| 1000g | 22,773,000円 | 17,079,750円 |
同じ100gでも、純度で50万円以上の差が出ます。刻印の確認が大事なのはこのためです。
買取店が公開している過去の実績も参考になります
実際にどれくらいの金額で買い取られた例があるのか、気になりますよね。おたからや公式に掲載されている過去の買取実績から、置物や仏像の例をいくつか挙げておきます。
| 品名(公式の表記) | 重さ | 参考買取価格 |
|---|---|---|
| 24金 (K24) 仏像 | 50.0g | 1,475,400円 |
| 24金 (K24) 宝船の置物 | 446.2g | 13,166,800円 |
| 24金 (K24) 茶釜 | 1833.2g | 54,095,600円 |
これらは2026年1月29日時点の過去最高買取実績で、現在の買取価格ではないと公式に注記されています。金の価格は日々動くので、上の早見表とは計算の前提が違う点に気をつけてください。
同じ重さでも、売る日の単価や品物の状態で変わります。あくまで「重さに応じてこれくらいの規模になる」という感覚をつかむ材料にしてみてください。
置物の種類ごとの重さの例や、計算の細かい考え方は純金の置物の値段を重さから計算する方法で詳しく説明しています。
「金の部分の重さ」と全体の重さはどう違う?
台座・ガラスケース・木箱・光背などは金ではないことが多く、全体の重さをそのまま計算に使うと金額を大きく見積もりすぎます。
『キッチンのはかりで量ったら300gあった。じゃあ600万円以上?』と期待してしまう方もいるかもしれません。
ただ、置物や仏像には金以外の部分が付いていることがよくあります。発売元の公式ページにも、次のような記載があります。
| 金以外になりやすい部分 | 発売元の公式記載の例 |
|---|---|
| 台座 | 「本体は台座に固定されています」、黒檀・大理石・ウォールナットの台座 |
| ケース・箱 | ガラスケース・桐箱・化粧箱付き |
| 光背・土台 | 仏像の光背が真鍮製、仏鈴の土台が真鍮製や木製 |
| 部品 | 目がガラス玉、銀(SV)や純プラチナの部品、真珠の宝珠 |

台座込みで量った場合の差を見てみましょう
例えば、台座込みで300gの置物があり、台座が150gだったとします。金の部分は150gなので、田中貴金属の2026年10月20日17時の店頭買取価格で計算すると3,415,950円です。
これを全体の300gで計算すると6,831,900円になり、目安が倍に膨らんでしまいます。台座の重さを引くだけで、これだけ違うんです!
中が空洞の置物もあります
仏像や大きめの置物の中には、中が空洞になっている物があります。見た目が大きくても、金の量は思ったより少ないことも。
値段は見た目の大きさで決まるわけではなく、あくまで金の重さです。持った時に「意外と軽いな」と感じたら、空洞の可能性を頭に入れておきましょう。
台座を外そうとして本体を曲げてしまうケースがあります。固定されている台座は無理に外さず、そのまま店で量ってもらうのが安全です。
重さの量り方や、台座付きの時の考え方は純金の置物の重さの量り方にまとめています。
置物・仏像・おりん・茶釜・金箔で扱いはどう違う?
うちには置物のほかに、仏壇のおりんや金箔の屏風もあります。全部同じように売れるんでしょうか?
金が使われていても、品物によって金の量も見られ方もかなり違います。種類ごとに分けて考えると分かりやすいですよ。
| 品物 | 発売元の公式に見える重さの例 | 売る時に見られやすい点 |
|---|---|---|
| 干支・動物の置物 | ふくろう約2g、十二支約5g、馬約30g、大型の干支置物約150〜180g(田中貴金属) | 刻印・金の重さ・台座とケース |
| 仏像 | 約130g・約200g(田中貴金属)、100g・200g(徳力本店のチラシ・光背は真鍮製) | 空洞かどうか・光背や台座の素材・作者 |
| おりん | 純金製2.5寸300g〜3.5寸650g、K18製2寸125g〜5寸1,700g(徳力本店) | 純金かK18か・りん台やりん棒の素材 |
| 茶釜・茶道具 | 重さの公式記載なし | 刻印・作家・共箱 |
| 金箔の品 | 金箔は銀や銅を加えた合金 | 箔だけか、工芸品か |

仏像
純金の仏像は、田中貴金属の現行品で約130gと約200gの物があります。徳力本店の展示会チラシでは、光背が真鍮製と書かれていました。
おたからやの仏像・仏具ページには、金無垢の仏像は「まず純度と重量で金素材としての価値を評価し、次に彫刻の仕上げ・造形美・作者の有無・製作年代など、美術品としての価値も合わせて査定」とあります。金の量と美術品としての評価、二つの見方があるわけです。
仏像の重さと空洞の関係、台座の扱いは純金の仏像の買取の目安で詳しく説明しています。
おりん
「金のおりん=純金」とは限りません。田中貴金属の現行の仏鈴はK18とプラチナで、純金の仏鈴はありませんでした(2026年10月21日確認)。
田中貴金属のK18仏鈴は約96〜530gで、どれも純金ではありません。重さだけを見て純金のつもりで計算すると、大きく見積もりすぎてしまいます。
徳力本店は純金製とK18製の両方を用意しています。刻印でどちらかを確かめるのが第一歩です。
おりんの音色は一つひとつ違うと発売元も書いていますが、買取の値段は音ではなく金の量で決まります。
詳しくは純金のおりんの買取額の目安をどうぞ。
金の茶釜・茶道具
金の茶釜というと、豊臣秀吉の黄金の茶室を思い浮かべる方も多いですよね。MOA美術館には、史実に基づいて復元された組立式の黄金の茶室があります。
造幣局のホールマークの受付品目にも「茶釜、茶瓶」が入っていて、金の茶釜は品位証明の対象として想定されている品です。
純金の茶釜は徳力本店の作品集に載っていますが、重さや価格の公式な記載はありません。茶釜の値段の考え方は金の茶釜の値段と売る時の目安で取り上げています。
金箔の品
金箔は純金ではなく、金に少量の銀や銅を加えた合金を薄く延ばしたものです(文化庁・田中貴金属)。厚さは約1万分の1mmで、政府広報によると1gの金から約50枚作れるそうです。
おたからやのコラムには「金箔のみの買取は難しい」とあり、一方で金箔を使った屏風・仏具・漆器などは芸術性や状態を評価するとしています。箔そのものと、金箔を使った工芸品は分けて考えましょう。
買取大吉のコラムでは、金箔や金粉も買取できるものの精錬分析で形は変わり、一部買取できない店舗があるとしています。RE:TANAKAは粉末状・粒状の品を買取できないものに挙げています。
金箔の品に金額の目安は付けにくいので、金箔は買取してもらえるかで扱いの違いを確認してみてください。
干支の置物
干支の置物は、純金の置物の中でも数が多い品です。田中貴金属の十二支置物は約5g、津田永寿原型作の大型の干支置物は約150〜180gと、同じ干支でも重さに大きな幅があります。
小さな置物でも、純金なら金の量に応じた値段がつきます。重さと刻印の確かめ方は純金の干支置物の売り方でまとめています。
田中貴金属や徳力本店の刻印がある品
田中貴金属は、品質の証として星型の「ホシエスマーク」を入れていると公式に説明しています。徳力本店にも自社の刻印があります。
発売元の刻印があると、純度や重さを確かめる手がかりになります。田中貴金属製の品の売り方は田中貴金属の純金置物・仏像を売るにはで詳しく説明しています。
海外で買った置物・純金のキャラクター商品
旅行先で買った金の置物や、純金のキャラクター商品をお持ちの方もいますよね。海外製は刻印の表記が日本と違うことがあるので、店の分析で純度を確かめてもらう流れになります。
株式会社ポケモンが発売した「ピカチュウ 純金製カード」は、公式に純金11gと書かれています。金の量だけで見ると、22,773円×11gで250,503円です(2026年10月20日17時 田中貴金属の店頭買取価格で計算)。
海外製の品は海外で買った金の置物の売り方、キャラクター商品は純金のピカチュウの考え方を見てみてください。
金箔カレンダーと純金カレンダー
名前が似ていて紛らわしいのが、金箔カレンダーと純金カレンダーです。田中貴金属の金箔カレンダーは素材が「金箔」で重さの表示がなく、純金1gカレンダーは「K24・1g」と書かれていて別物なんです。
純金カードやカレンダーのラミネートは剥がさずにそのまま持って行きましょう。違いの見分け方は金箔カレンダーと純金カレンダーの違いで説明しています。
純金か見分けるには?刻印・ホールマーク・メッキの表示
「K24」「純金」「999」の刻印やホールマークは手がかりになりますが、最終的な判定は店の分析機器で行います。家で削ったり薬品を使ったりする必要はありません。
『箱に純金と書いてあるけど、本当かな』と不安になりますよね。まずは見える範囲の表示を確かめておきましょう。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| K24・24金・純金 | 純度999‰以上の金(日本ジュエリー協会の表示規定) |
| 999・1000(日の丸とひし形) | 造幣局のホールマーク。平成24年4月以降は「1000」から「999」表示に変更(品位は同じ) |
| K18・750 | 金75%の合金 |
| GP・24KGP | 金めっき(日本ジュエリー協会の表示規定でGP=金めっき) |
| 金仕上げ・金めっき仕上げ | めっき製品の表現 |
ホールマークが無くても偽物とは限りません
造幣局のホールマークは、製造や販売をする事業者が依頼する任意の制度です。造幣局も「市販されている貴金属製品にはマークのない製品もあります」と説明しています(造幣局 貴金属製品の品位証明)。
品目には盃・猪口・茶釜・茶瓶なども入っています。ただ、個人が持っている置物に後からマークを打ってもらう制度ではありません。
メッキの置物・仏具は扱いが店で分かれます
24KGPなどのメッキ品は、純金としては扱われません。金の量で値段を計算する対象ではないので、金額の目安もここでは書きません。
店の扱いも分かれます。おたからやは金メッキの仏像を「宗教工芸品としての価値を基準に査定」としていて、RE:TANAKAはメッキ品を買取できないものに入れています。
- 底・台座の裏・箱のふたの裏に刻印や表示があるか見る
- 「K24」「純金」「999」か、「K18」「750」かを確かめる
- 「GP」「KGP」「金仕上げ」の文字がないか見る
- 発売元の刻印(田中貴金属のホシエスマークなど)があるか見る
- 証明書・栞・共箱が残っていればまとめておく
磁石や重さで分かることには限りがあります
一般に金は磁石につかないとされているので、磁石につけばメッキなど別の金属の可能性が高いと考えられます。ただし、つかないからといって純金とは限りません。
手に持った重さや色味も目安にはなりますが、確実ではないんです。最終的には、店の比重計や蛍光X線分析装置で調べてもらいましょう。
本物の見分け方は純金の置物が本物か見分ける方法、メッキの表示は24KGPや金メッキの仏具の扱いで詳しく説明しています。
知恵袋によくある相談に答えます
Yahoo!知恵袋には、純金の置物を手にした方からの相談がたくさん寄せられています。よくある内容を要約して、答えていきますね。
純金でできた兜や仏具、置物も売れますか?
純金のネックレスなら売れるのは知っています。でも兜や仏具みたいな形の物でも売れるんでしょうか?
はい、形は問われないことがほとんどです。純金なら置物でも仏具でも、金の重さと純度が値段のベースになります。
おたからやの公式ページにも「金の仏像や仏具はすべて買取対象」「小型の金仏像や、おりん・香炉・花立・灯明などの金製仏具も一点から査定可能」と書かれています。
大黒屋も、金の仏具・仏像・金の置物・オブジェ・金製おりんなどを買取品目として挙げています。兜の置物も、純金なら同じ考え方で見てもらえます。
箱にも台座にも「純金製」、裏に重さまで書いてある置物はどう見る?
木箱にも台座にも「純金製」と書かれ、裏に重さまで記載がある。こういう置物は、発売元がきちんと表示している可能性が高いので、売る時の大事な手がかりになります。
ただし、書かれている重さが「本体だけ」か「台座込み」かは確かめておきたいところです。発売元の商品説明でも、台座やケースは別に書かれていることがよくあります。
例えば、表示の重さが金の部分の150gなら、田中貴金属の2026年10月20日17時の店頭買取価格で計算すると3,415,950円が金の量だけで見た目安です。
「ほぼ純金」の置物を一番高く現金化するには?
不純物が少し入っているけれど、ほぼ純金という置物もあります。こういう品は、純度によって1gの単価が変わります。
おたからやの価格表(2026年10月20日14時更新・参考買取相場)では、24金22,938円、23金21,980円、22金21,039円と、純度ごとに単価が分かれていました。まずは分析で純度を正確に出してもらうことが、納得できる金額への近道です。
傷やへこみがあると買取額は下がる?
長く飾っていた置物や、毎日使ってきたおりんには、傷やへこみがあって当然ですよね。
おたからやは「破損・欠け・変形があっても買取できます」「金製品は再溶解が可能なため、状態にかかわらず素材価値は残ります」と書いています。金としての価値は重さと純度で決まるので、状態を気にしすぎなくて大丈夫です。
純金らしい置物があるけど、どこで売ればいいか分からない
近所に金を買ってくれる店があるのか、迷う方も多いですよね。
純金の置物は、金や貴金属を扱う買取店のほか、発売元の買取窓口でも相談できます。店ごとの違いは、次のh2で詳しく見ていきます。
造幣局製と刻印のある恵比寿・大黒の置物(166g)は換金できる?
知恵袋でとてもよく読まれている相談です。造幣局製の刻印があり、166gと分かっているなら、金の量だけで目安を計算できます。
166gがすべて純金だとすると、22,773円×166gで3,780,318円です(2026年10月20日17時 田中貴金属の店頭買取価格で計算)。
ただ、台座や別素材の部分が含まれていれば、金の重さはもっと少なくなります。「造幣局製」の刻印について公式に言えるのはホールマーク制度の範囲までなので、詳しくは造幣局製の刻印がある恵比寿・大黒の置物を見てみてください。
百貨店の黄金展で買った値段に、買取額が届かないのはなぜ?
祖父が百貨店の黄金展で数百万円の純金の置物を買ったのに、地金の価格がいまだにその値段に届かない。こうした相談も見かけます。
『同じ純金なのに、どうしてこんなに差があるの?』と思いますよね。実は、売られている時の値段には金の価格のほかに、加工の手間や販売の費用が入っているんです。
田中貴金属の純金工芸品は「販売レート商品」で、その日の金の小売価格によって価格が毎日変わると公式に書かれています。例えば十二支置物は約5gですが、2026年10月21日時点の販売価格は255,607円でした。
同じ5gを2026年10月20日17時の店頭買取価格で計算すると113,865円です。買った値段より買取額が低くなるのは、置物ではよくあることだと考えておきましょう。詳しくは純金の置物は買った値段より安いのかで説明しています。
どこで売る?買取店・発売元の窓口の違い
純金の置物の売り先は、大きく「金や美術品も扱う買取店」と「発売元の買取窓口」に分かれます。作家物や共箱付きの品なら、美術工芸品としても見てくれる店に相談しておくと安心です。
| 売り先の種類 | 公式に書かれている特徴 |
|---|---|
| 金・美術品も扱う買取店(おたからや・なんぼや・コメ兵など) | 金の純度と重さに加え、作家・状態・制作年代などから美術品としての価値も見ると記載。出張や店頭で相談できる |
| 発売元の買取窓口(RE:TANAKA) | 蛍光X線で品位を判定し、地金部分を評価。「貴金属以外の価値は評価いたしません」と記載。店頭のみで、訪問・郵送の買取はしていない |
| 発売元の買取(徳力本店) | 徳力本店の刻印や造幣局マーク、K18などの刻印がある品に限るとし、他社製の製品は断る場合があると記載 |
『結局どこがいいの?』と迷いますよね。品物によって向いている売り先が違うので、まずは「美術品としての価値がありそうか」「重くて運べるか」で絞ってみてください。
作家物・共箱付きなら美術品としても見てもらいましょう
おたからやの金工芸品ページには「金として溶解するより作品価値が高い場合は、美術工芸品としての価格を優先してご提示します」とあります。
コメ兵も、有名な金工作家の仏像やおりんで共箱があれば「美術工芸品としての付加価値が評価されるケースがあります」としています。付加価値は「つくことがある」くらいに考えておくのがちょうどいいですよ。
1gの単価は同じ日でも店によって違います
2026年10月20日の公式サイトの掲載では、24金の1g単価はおたからや22,938円(14時更新・参考買取相場)、なんぼや22,726円、コメ兵20,704円(10月21日更新)でした。
ただし基準になる品物や手数料の扱いがそれぞれ違うので、単価の数字だけで比べられるものではありません。置物は「その他の24金製品」として査定が変わる場合もあります。
問い合わせる時に聞いておきたいこと
同じ品でも、店によって扱いや見方が違います。持ち込む前に、次のことを聞いておくと二度手間を防げます。
- 純金の置物・仏像・仏具を買い取っているか
- 刻印がない品も分析してもらえるか
- 美術品・作家物としての評価もしてもらえるか
- 査定料・手数料・キャンセル料がかかるか
- 出張査定に来てもらえる地域か
売り先の選び方は純金の置物はどこで売るか、手数料や査定方法の比較は純金の置物・仏具の買取店の比較でまとめています。
査定から入金までの流れ
いきなり店に持って行って大丈夫ですか? 何を準備すればいいのか分からなくて。
大丈夫ですよ。本人確認書類と、箱や証明書などの付属品をそろえておけば、あとは店で量って分析してもらう流れです。

- 刻印・箱の表示・証明書を確かめて、品物の情報をメモする
- その日の田中貴金属の公表価格を見て、金の量だけの目安を計算する
- 本人確認書類と共箱・証明書などの付属品をそろえる
- 店頭か出張で査定を受け、金の重さ・純度・評価の内訳を聞く
- 金額に納得できたら契約し、入金や受け取りを確認する
査定の時はこう聞いてみてください
金額だけを聞いて終わりにせず、内訳を聞いておくと納得しやすくなります。例えばこんな聞き方です。
「金の部分は何gで、純度はどう判定されましたか?」
「台座やケースは金額に入っていますか?」
「美術品としての評価は入っていますか?」
店に持って行く前に、電話や問い合わせフォームで「純金の仏像で、台座付きです。重さはだいたい200gくらいです」と伝えておくと、話がスムーズです。品物の写真を撮っておくのもおすすめですよ。
おたからやの場合、比重計や蛍光X線分析装置で純度を測るとしていて、刻印がなくても査定対象です。査定料・鑑定料は無料と公式に書かれています。
PR|金・貴金属の買取
純金の置物・仏具の査定額を確かめる
純金の置物や仏像、おりんなどの仏具は、金の重さと純度をもとに査定を受けられます。刻印が見当たらない品や、台座・木箱つきの品も相談できます。重くて運べない品は出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
重くて運べない時は出張買取も選べます
大きな仏像や茶釜は、持ち運ぶだけでもひと苦労ですよね。おたからやは「仏像のように重くて持ち運びが難しいお品物でも出張買取に対応」とし、出張料・査定料・買取手数料はすべて無料と書いています。
バイセルも、重量のある金工品は自宅で査定できると案内しています。一方でRE:TANAKAは、訪問や郵送による買取はしていません。
出張を頼む時の注意点は、重い置物や茶釜の出張買取で詳しく説明しています。
本人確認・支払調書・出張買取の決まりごと
金を売る時は本人確認があり、金額が大きいと確認書類が増えることもあります。出張買取には、売ったあと8日間のクーリング・オフの決まりがあります。
本人確認で何を出せばいいのか、心配な方もいますよね。関係する決まりを表にまとめておきます。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 古物営業法 | 古物商は買い取る時に相手の住所・氏名・職業・年齢を確認。1万円未満は原則免除だが、多くの店はすべての取引で本人確認をしている |
| 犯罪収益移転防止法 | 金や金の製品を現金で200万円を超えて売買する時は取引時確認。分けて売っても分割が一見して明らかなら1つの取引とみなされる |
| 所得税法(支払調書) | 金地金等(地金・金貨)の売却代金が200万円を超えると、業者が税務署に支払調書を出す。判定の単位の説明は店によって違う |
| 特定商取引法(訪問購入) | 出張買取は訪問購入にあたり、書面を受け取ってから8日間はクーリング・オフができ、品物の引き渡しも拒める |
純金の置物が支払調書の対象になる「金地金等」に入るかどうかは、公的な記述が確認できていません。気になる方は売る前に店に確かめておきましょう。
年齢と書類
おたからやは、現住所が書かれた本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)が必要で、18歳未満の方からは買い取らないとしています。年齢の条件は店によって違うので、事前に公式サイトを見ておくと安心です。
田中貴金属の直営店では、日本国籍の方の本人確認書類としてマイナンバーカード・運転免許証・運転経歴証明書のいずれか1点を挙げています。200万円を超える取引(振込のみ)では、マイナンバーが分かる書類と本人名義の振込先口座の情報も必要としています。
頼んでいない訪問には応じなくて大丈夫です
特定商取引法では、頼んでいない人の家を訪ねて買取を勧誘することは禁止されています。国民生活センターも「むやみに貴金属を見せない、触らせない」と呼びかけています。
困った時は消費者ホットライン「188」に相談できます。出張は自分から申し込んだ店にだけ頼むようにしましょう。
出張買取を頼む時に確かめたいこと
出張買取は、重い品を自宅で見てもらえる便利な方法です。そのぶん、家の中で話が進むので、確かめることを決めておくと落ち着いて対応できます。
- 来た査定員の会社名と、自分が申し込んだ店かどうか
- 見てほしい品物だけを出す(ほかの貴金属はしまっておく)
- 契約書面を受け取り、クーリング・オフの説明を聞く
- 金の重さ・純度・金額の内訳を書面やメモで残す
- 納得できなければその場で断ってもよいと覚えておく
国民生活センターには、不用品や和服の買取のはずが貴金属を買い取られたという相談も寄せられています。見せる品は自分で決めておきましょう。
売ったら税金はかかる?相続した仏具はどうなる?
親から相続した純金の仏像を売ったら、税金がかかりますか?
金額や持っていた期間によって変わるので、国税庁の説明を一度確認しておきましょう。個別の判断は税務署や税理士に聞くのが確実です。
国税庁の説明では、家具や衣服などの生活用動産を売った所得は非課税です。ただし、貴金属や書画・骨とうで1個・1組30万円を超えるものは除かれます(国税庁 No.3105)。
金地金を売った所得は原則として総合課税の譲渡所得で、特別控除が50万円、5年を超えて持っていた場合は2分の1が課税の対象になります(国税庁 No.3161)。
国税庁No.3152では、譲渡所得の金額は売った金額から、取得費と譲渡費用、特別控除の50万円を差し引いて計算すると説明しています。
取得費は一般に購入代金のことで、譲渡費用は売るために直接かかった費用です。相続やもらい物の場合の取得費の考え方は、この記事では確認できていないので、税務署や税理士に聞いてみてください。
| 場面 | 国税庁の説明 |
|---|---|
| 売った時 | 貴金属で1個・1組30万円を超えると生活用動産の非課税から外れる。譲渡所得は特別控除50万円、5年超は2分の1 |
| 相続した時 | 日常礼拝に使っている仏壇・仏具・仏像などは相続税がかからない。ただし骨とう的価値があるなど投資の対象や商品として持つ物は相続税がかかる |
「仏具なら相続税がかからない」とは言い切れません
国税庁のNo.4108では、日常礼拝をしている仏具などは相続税がかからないとしています。一方で「投資の対象となるものや商品として所有しているもの」は相続税がかかるとも書かれています。
純金の仏像やおりんがどちらにあたるかを直接扱った国税庁の回答は見当たりませんでした。相続や売却の前に、税務署や税理士に確認しておくと安心です。
売った時の税金の細かい考え方は純金の置物を売った時の税金、相続については純金のおりんや仏具の相続税で詳しく説明しています。
仏像や仏具を手放すのは気が引ける…という方へ
『ご先祖様に手を合わせてきた仏像を売るなんて、罰当たりではないかな』。そう思って手が止まってしまうのは、とても自然なことです。
売ることだけが答えではありません。持っておく、お寺に相談して納める、という選び方も大切にしてください。
- 家族や兄弟姉妹と、手放してよいか話し合う
- 菩提寺やお付き合いのあるお寺に相談する
- 思い入れのある品は手元に残す選択肢も持つ
- 家族に相談せずに売ってしまう
- 価格だけを見て、その日のうちに決めてしまう
- 由来の分かる箱や書付を処分してしまう
手放さないという選び方もあります
査定を受けて値段が分かると、「これだけの価値があるなら、もう少し大事に持っておこう」と考える方もいます。それも立派な答えです。
純金は最もさびにくく変質しにくい貴金属だと田中貴金属も説明しています。急いで決めなくても、品物そのものが傷んでいくわけではありません。
家族にはこんなふうに話してみてください
仏像やおりんは、家族それぞれに思い出がある品です。一人で決めずに、まずは話を切り出してみましょう。
「仏間の純金の仏像、この先どうするか一度みんなで考えない?」
「すぐ売るつもりじゃなくて、どれくらいの物か査定だけしてもらおうと思っているんだけど」
査定を受けても、その場で売る必要はありません。金額を知ってから、残すか手放すかを家族で決めるという順番でも大丈夫です。
魂抜き(閉眼供養)はお寺に相談しましょう
仏像や仏具を手放す前に「魂抜き」「閉眼供養」をするかどうかは、宗派やお寺によって考え方が違います。この記事では、必要かどうかを決めつけることはしません。
お付き合いのある菩提寺があれば、まずは「仏像を手放そうと考えているのですが、どうしたらよいでしょうか」と相談してみてください。手順の考え方は仏像や仏具を手放す時の考え方と順番でまとめています。
遺品として受け継いだ場合の進め方は、遺品の純金の置物や仏具の扱いも参考になります。
売る前にやってはいけないこと
くすみを取ろうとして磨いたり、薬品で洗ったりしてしまうことがあります。純金はやわらかいので、表面を傷めてしまうおそれがあります。
おたからやも「無理に磨くと表面を削ってしまい価値が下がる可能性がある」とし、やわらかい布で軽く拭く程度にとどめるよう案内しています。ほこりを払うくらいで十分なんです!
- 金属磨きや薬品で磨かない
- 台座や光背を無理に外さない・分解しない
- 共箱・証明書・栞・木箱を捨てない
- へこみや欠けを自分で直そうとしない
- 頼んでいない訪問業者に品物を見せない
- 相場の上下を当てようとして、何年も放置したまま家族に伝えないでおく
傷や変形があっても、金の重さが変わらなければ金としての価値は残ります。コメ兵も「金仏具は変形していても金そのものの重量が変わらなければ純金としての地金価値が下がることはありません」と書いています。
香炉の場合は、中の灰を取り除いて軽く清掃しておくよう買取大吉のコラムが案内しています。ここでも、金属の表面を磨く必要はありません。
付属品はまとめて持って行きましょう
共箱・鑑定書・証明書・落款入りの箱・栞などは、査定額が上がる可能性がある付属品としておたからやが挙げています。大黒屋のように「箱・付属品がなくても査定額が下がることはございません」とする店もあります。
どちらにしても、残っている物は捨てずに一緒に持って行くのが安心です。少しでも高く売るための準備は純金の置物を少しでも高く売るにはで詳しく紹介しています。
よくある質問
純金の置物はどんな形でも買い取ってもらえますか?
純金であれば、干支の置物・仏像・おりん・兜など形を問わず査定してもらえる店が多いです。値段のベースは金の重さと純度で、作家物などは美術品としての評価が加わることもあります。
刻印がない置物でも売れますか?
おたからやは刻印や銘がなくても買取対象とし、X線分析装置で純度を測ると案内しています。店によって扱いが違うので、事前に問い合わせてみてください。
台座ごと量った重さで計算してもいいですか?
台座・ケース・光背などは金ではないことが多いので、全体の重さで計算すると見積もりすぎになります。金の部分の重さは店で量ってもらうのが確実です。
金メッキの置物はいくらになりますか?
メッキ品は純金としては扱われないため、この記事では金額の目安を出していません。宗教工芸品として査定する店もあれば、買取できない店もあります。
今売るべきか、もう少し待つべきか迷っています。
金の価格が今後上がるか下がるかは、誰にも分かりません。この記事では予想はしないので、その日の公表価格で目安を出し、納得できる金額かどうかで判断してみてください。
まとめ
- 純金の置物買取の値段は「金の部分の重さ×その日の単価」が土台
- 物差しは田中貴金属の公表価格(2026年10月20日17時の店頭買取価格22,773円/g)で、置物の買取価格そのものではない
- 台座・ケース・光背・空洞の分、全体の重さより金の重さは少ない
- 刻印やホールマークは手がかり。メッキ品は純金として扱われない
- 作家物や共箱付きは、美術品としても見てくれる店に相談する
- 仏像・仏具は家族や菩提寺と相談し、気持ちの整理をしてから決める
- 税金・相続は国税庁の説明を確認し、個別の判断は税務署や税理士へ







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